技術コラム

LED照明の調光リニアリティ

ピカミラ

光技術

製品紹介

2019.05.20

LED照明の調光リニアリティ

1)指定調光値に対する出力照度

製品によって異なりますが、REVOXの照明で最も標準的な調光分解能は10Bit(1023階調)です。
この指定調光値に応じた照度は、DIT機能によってほぼ線形に保たれます。

その為、調光値1023を設定した際の最大照度に対して、調光値511を設定すると、照度は最大照度の丁度半分になります。

 

 

2)最大照度の設定も可能

DITの調整は、3点の補正値を決めることで行います。
REVOXでは、この値をDIT値MAX、DIT値MID、DIT値MINと呼んでおり、この3点の値は任意に調整可能です。

調光分解能10Bitの製品の場合、以下のようになります。

DIT値MAX ⇒ 最大調光値(1023)の時の照度
DIT値MID ⇒ 中間調光値(511)の時の照度
DIT値MIN ⇒ 最低調光値(1)の時の照度

これら3点間を線形に結ぶように、補正がかかります。
Dit 値MAXを調整して、最大照度を毎回揃えて出荷することも可能です。

REVOXのSPX TAシリーズは、このDITを応用して均一性の調整を行っています。
各基板のLEDブロックごとにDIT機能をもたせることで、各ブロックの最大照度を揃えられます。
さらに、調光特性も揃う為、ライン照明全域で調光をかけても、均一性は一定のままとなります。

DIT値MAXを調整することで、出荷Lot全て同じ明るさに調整することも可能です。

DIT値MAXで最大照度を極端に抑えて、リミッターとして使用することも可能です。
プラスチックファイバー等を使用する状況で、照度を絞りたいが、調光分解能を下げたくない場合に有効です。

お客様のご要望に応じた、調光特性での出荷調整も実施しております。
ご要望に応じて、お客さまの御使用条件に合わせてDIT調整を行い出荷致します。
LEDのランクがUPしていっても、同じ照度特性の製品を、安定して出荷することが可能です。

REVOXの照明は、DIT(Dynamic Illuminance Technology)により、リニアリティ特性をコントロールすることで、ライン照明の均一性や、製品間の照度バラツキを吸収し、安定した製品供給を可能にしています。

※記事内の情報は執筆時のものになります。変更となっている可能性がございますので、ご了承のほどよろしくお願い申し上げます。

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